伐採したクリ、ブナ、ミズナラ等の広葉樹(原木)に舞茸菌を植えて栽培する手法です。菌床栽培よりも手間がかかりますが、天然の舞茸に近いものが収穫できます。
以下の工程を経て収穫に至ります。
ここで紹介する手法は一例であり、別の手法でも原木栽培は可能です。
玉 切 り
伐採した原木を15㎝の長さに切ります。
吸水
24時間程度水につけて、原木に水を吸わせます。
殺菌
原木を4時間程度煮沸し原木の内部まで殺菌します。
袋詰め
殺菌した原木を熱いまま専用の袋に詰めます。
袋を閉じて、冷えるまで待ちます。
植菌
原木に舞茸菌を含むおがくずを乗せます。
培養
温度湿度が管理された暗い部屋で4~6か月程度培養させます。
伏せ込み
森や林の木陰に穴を掘り、原木を詰めて並べ、土をかけます。
管理
伏せ込み後、日差しが強い場合は遮光シートを張り、乾燥しすぎな場合は適度に水を撒きます。
収穫
秋口になると、小さな舞茸(子実体)が顔を出すので、時期を逃さないよう観察して収穫します。
まとめ
伏せこんだ原木からは、2年目以降(3~4年)も収穫が見込めます。